完璧なヘンタイなどいない。 しかし、ヘンタイではない人間もこの世に存在しない。
■ものすごく飲んでほしかったはずなのに、実際に飲んでもらうと「ごめんね」と言いたくなるのはなんでだろう。

■セックスの最中は、精液を飲ませたいと確かに考えていた。射精が始まってから終わるまでの約10秒を口の中で過ごしたかったし、直後にノドを通るときのゴクリという音も聞きたいと思っていた。しかし、飲んでもらっている瞬間、喜びの感情はどこにも見当たらない。ごめんねというのはまぎれもない本音である。

■何度飲んでもらっても、誰に飲んでもらっても、そんな微妙な心理になる。僕は、それを知っているはずなのだ。うれしいという気持ちが湧いてこないことを分かっているのだ。なのに、飲ませたい願望がしばしば湧いてくるのはどうしてか。

■たぶんそれは、心のどこかで罪悪感を覚えたがっているからだ。

■僕は「ごめんね」という言葉を、相手のために言っていない。「ごめんね」という言葉を聞いた女が「なんでそんなこと言うの?」と思うことも分かっている。「もっと素直に喜んでくれないと、飲んだ甲斐がないよ」と落胆してるんじゃないかとも思う。相手の気持ちを考えれば、「ごめんね」なんて言わない方がいいに決まっている。

■ごっくんしてもらうことで罪悪感を覚え、「ごめんね」という失言によってその罪悪感を増幅する。この胸の痛みが、自分でも知らないうちにクセになっていたのではないか。

■人間は、あらゆることから性的興奮を得られる。好ましいとされるものでは「好き」「うれしい」「快い」「楽しい」「喜び」「期待」「成功」「安心」「夢中」「没入」。好ましくないとされるものでは「嫌い」「不快」「悲しみ」「怒り」「落胆」「羞恥」「痛み」「恐怖」。これらによって心が動けば、それを興奮に結びつけることは可能なのだと思う。性癖は人によってさまざまだから、誰でもというわけではないだろうけど。(そういう意味で、特にM男さんたちのスキルは興味深い)

■罪悪感というものをあまり重視してこなかった僕は、ごっくんの心理を分析してみることで、自分が罪悪感に興奮する人間であるという仮説を立てた。ヘンタイ&ハッピーの道を歩むためのヒントが、またひとつ見つかった。